
クラゲ
ゆったりと漂う姿で、見る人の心を癒してくれるクラゲ。
でも、その体のしくみや生き方には、たくさんのふしぎが隠れています。
海の中の、光のダンサーたち
世界には2,000種類以上のクラゲがいるといわれています。
体のほとんどが水でできており、骨も心臓もありません。
けれど、潮の流れにのってゆらゆらと漂いながら、ちゃんと生きている不思議な生きものです。
光を出す種類や、見た目が美しい種類など、さまざまなクラゲが世界の海を彩っています。

ミズクラゲ
日本の沿岸でもっともよく見られるクラゲ。
半透明の傘を持つ穏やかな姿が特徴で、水族館の定番種です。
傘の中心に見える“花びらのような模様”は生殖器。
寿命は数か月ほどと短いですが、幼生期にはポリプと呼ばれる形で岩などに付着し、またクラゲに変身する不思議な一生を送ります。
カラージェリー
名前の通り、光を反射して体が虹色にきらめくクラゲ。
水族館の照明の下では、泳ぐたびに光が流れるように見え、「生きたプリズム」と呼ばれることもあります。
実際には自分で光っているわけではなく、体の内側の構造が光を屈折・反射させているのです。


タコクラゲ
まるい傘の下に8本の短い腕を持つ、ユニークな姿のクラゲ。
青緑色や茶色がかった体色をしており、共生している「褐虫藻(かっちゅうそう)」という藻類が光合成をして栄養を作り出します。そのため、日当たりのよい浅瀬を好んで生活します。
アカクラゲ
傘に放射状の赤い模様が走る、名前の通りの鮮やかなクラゲ。
美しい見た目とは裏腹に、触手には強い毒をもちます。
波打ち際や港にも出現し、春から夏にかけて多く見られます。
泳ぐ姿はゆったりとして優雅ですが、外敵から身を守るための“刺胞(しほう)”を使って、小魚などを捕まえるしたたかさも。

クラゲのふしぎな体のしくみ

水でできたから軽い!
クラゲの体は、約95%が水。
骨も筋肉もないため、自分で泳ぐというより、潮の流れにのって動いています。
それでも、ゆらゆらと形を変えながら泳ぐ姿はとても優雅です。
“刺す”クラゲもいる!
触手には「刺胞(しほう)」という針のような細胞があり、小さなエサを捕まえたり、外敵から身を守ったりします。
水族館では安全な種類も多いですが、海では注意が必要です。
